令和6年10月25日(金)に、高森中学校3年3組の生徒が、『~池の水ぜんぶ抜く!大作戦!!池の生態系調べや周りのごみ拾い~』を実施しました。
高森中学校3年生は地域人材教育の一環として、総合学習「高森の時間」に1年間、クラスごとにテーマを決めて取り組んでいます。
3組のテーマは、『きれいな町への挑戦 池の生態系調べ・ゴミ拾い』です。
環境水道課環境係は、この活動を支援してきました。
池の水を抜く前に、町の動植物を学んだり、生物調査をする池を調べたりする授業を継続して実施。
生物の専門家からアドバイスを受けながら、生きものを調べる方法を決め、地域の方に池の水を抜くことを依頼しました。
生物調査をする場所は、高森町牛牧にある、新井ため池。
(みんなの気持ちが1つになり、ロープを引いて栓を開ける!)
事前に、周辺の草取りや清掃をした後、池に入る水を止め、およそ1か月かけて水を抜いていきました。
排水用の栓を抜くときは、栓にロープを結び付けて、全員で引いて開けます。
何ヶ月もかけて準備してきましたが、いよいよ生物調査の当日を迎えました。
「高森町の動植物」誌の調査員を担当した大原さんから、池にいる生き物の特徴を聞きます。
この池は、動植物誌をまとめる際に調査したところ、外来生物しか見つかりませんでした。
在来種の発見を期待します。
胴長を着て池に入る生徒、捕れた魚を数える生徒、運ぶ生徒などに分かれて、活動を開始。
池の水はかなり少なくなっていましたが、近寄ると足が泥に埋まってしまい、動くことができなくなります。
足場を確保し、自作の網も活用しながら、生物を捕まえます。
壬生町長も急遽参加し、調査に奮闘しました。
捕れた生きもの
ブルーギル550匹
ブラックバス35匹(オオクチバス)
アメリカザリガニ19匹
台湾シジミ57匹
オオタニシ25匹
(左:オオクチバス。右:ブルーギル)
ため池に生息していたものはほとんどが外来生物で、魚などの調査をした生物には、在来種は確認できませんでした。
生物調査の他にも、池の中や周辺に落ちているごみを拾い、きれいにしました。
生徒からは、次のような感想がありました。
「在来種が確認できなかったことは残念でした。外来種は人間の都合で持ち込まれたのであって、同じ生き物であることを忘れないようにしたい。」
泥んこまみれになりながら学習したことが、地域の環境に対して意識が高まることに繋がるとうれしいです。
ご協力いただいた地域の皆様、ありがとうございました。