高森町は、ツキノワグマ生息エリアです
高森町を含む長野県内は普通にツキノワグマが生息しているエリアです。例年6月から9月頃にかけて、クマが農作物やサクラ、クルミ等の果実、はちみつ等を求め集落に降りてきます。市田地区では中央道付近まで降りてくることが確認されています。また、山吹地区では山吹公園付近まで降りてくることがあります。上段地区に限らず樹林がつながっている場所では注意が必要です。特に河川沿いはクマの通り道になっています。身近な場所でもクマが行動していることを念頭におき、不慮の事故や被害を防ぐため、次のことに気をつけるよう心がけましょう。
- 山際の農地で果樹等を栽培するときは、電気柵を設置しましょう。
- 廃果や野菜くず、生ゴミなどを放置しないようにしましょう。クマの出没が多い場所では匂いがクマを誘引するのでコンポスターを使用しないでください。
- クマが活動的になる夜間や朝・夕はできるだけ外出を避けましょう。
- 登山やレジャー、山菜採り・キノコ狩り、山林作業等で山へ入るときは、声を出したり笛を吹く、クマ鈴を鳴らすなどして人の存在をクマに知らせましょう。
- クマと出会ってしまったら、慌てず、ゆっくり、クマに背中を見せないよう後ずさりしてその場を離れましょう。
クマを刺激することは危険です。(走って逃げる、物を投げるなど) - 家から出たとたんクマとばったり遭遇し驚いたクマに攻撃される例があります。クマの目撃や被害が多い場所では、家の周囲であっても常にクマがいることを想定し、家から外に出るとき、窓を開けるときは十分周囲の様子をうかがうことを習慣づけましょう。
長野県内にツキノワグマ出没注意報が発令されました
令和6年6月5日、長野県は県内全域に「ツキノワグマ出没注意報」を発令しました。
先週末、県内において人身被害が2件発生し、また目撃情報が増加傾向となっていることから、県民の皆様に改めて注意していただくため発令されました。
発令期間 令和6年6月5日(水)から令和6年8月31日(土)まで
町内の状況(令和6年6月)
本年の初目撃例は、4月21日の高森カントリークラブのゴルフコース内における目撃です。その後、山吹増野や林道不動滝線の通行者による目撃が報告されています。現在、クマの大好物であるサクラやカスミザクラの実が熟し始めています。今後、これらの好物を求め頻繁に人里に降りてくることが予想されます。また8月に入るとクルミの実を食べに人里に降りてきます。サクラ、カスミザクラは山麓や段丘林に、クルミは河川沿いに広く生育しています。
クマを目撃したら
クマを目撃した時、クマによる農作物等の被害にあった時は、速やかに役場産業課へご連絡ください。その際、時間、場所、移動方向、被害にあった作物の種類と数量、クマの頭数等、できるだけ詳しい情報のご提供をお願いします。