8月6日の広島平和記念式典開催に併せて、8月5日(土曜)から7日(月曜)まで第33回「平和へのかけはし使節団」を広島へ派遣しました。
平和へのかけはし使節団派遣の様子を報告します。
広島平和バス派遣報告
出発式
8月5日(土曜)早朝、広島平和バス出発式を丸山公園・平和の丘にて開催しました。
多くの地域の皆さんにご出席いただき、団員34名の出発を見送っていただきました。
町民の皆さんに作成していただいた17万羽を超える折鶴を、団員一人ひとりに手渡していただき、団員は町民の代表として受け取りました。
バスに乗り込み、多くの方に見送っていただきながら、平和へのかけはし使節団は広島へ出発しました。
広島平和記念資料館
高森町を出発して10時間、広島市に到着しました。
平和記念公園内にある「広島平和記念資料館」を見学しました。
78年前の8月6日、立ち上るきのこ雲の下で何があったのか。
被爆者の遺品や被爆の惨状を示す写真や資料から、団員たちは放射線による被害の悲惨さや被爆者の困難と苦悩について学びました。
広島平和記念式典
8月6日(日曜)広島市平和記念公園で開催された「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」に参列しました。
78年前、広島市に原爆が投下された午前8時15分に合わせて参列者全員で黙とうを行いました。
こども代表による「平和への誓い」では、78年前に投下された原爆の恐ろしさと、今なお戦争は続いている状況を伝え、「みなさんにとって平和とは何ですか。争いや戦争がないこと。差別をせず、違いを認め合うこと。悪口を言ったり、けんかをしたりせず、みんなが笑顔になれること。身近なところにも、たくさんの平和があります。私たちにもできることがあります。自分の思いを伝える前に、相手の気持ちを考えること。友だちのよいところを見つけること。みんなの笑顔のために自分の力を使うこと。」と私たち自身ができることを訴えました。
最後に「今、平和への思いを一つにするときです。被爆者の思いを自分事として受け止め、自分の言葉で伝えていきます。身近にある平和をつないでいくために、一人一人が行動していきます。」と誓いました。
団員は式典の中で語られる言葉一つ一つに耳を傾けて、町民の代表として参列しました。
被爆証言語り部・河野きよみさんによる講話
式典終了後に、被爆証言語り部として活動されている河野きよみさんからお話をお聞きしました。
河野きよみさんは78年前当時14歳のときに広島市内で被爆、平和15年から被爆講話の活動を続けてこられました。
78年前、原子爆弾が投下されたその日、広島の地で何が起こったのか。今日まで続く被爆者の苦悩についてお話をお聞きしました。河野さんは当時の様子を思い出しながら、原子爆弾・放射線の悲惨さや虚しさを語っていただきました。実際にお話をお聞きすることで、より身近に、より自分ごととして原爆・戦争・平和について考える時間になりました。
団員もお話をお聞きしながら懸命にメモを取り、河野さんのお話をお聞きしました。
折り鶴奉納・慰霊碑献花
平和記念公園内の「原爆の子の像」の周囲には「折り鶴台」があります。
町民の皆さんに作成していただいた折り鶴を、団員が代表して折り鶴台に奉納しました。
その後、原爆死没者慰霊碑にて団員一人ひとりが献花を行いました。
帰町式
7日の夕方、一行は高森町に戻りました。
出発式同様、多くの地域の皆さんにお出迎えいただきました。
多くの皆さんにご協力いただき、すべての行程を無事に終えることができました。
ありがとうございました。