2025年2月12日(水)に、高森町ゼロカーボン講演会を開催しました。
対象は、主に企業経営者や勤務者です。
令和5年度に組織した、町民・事業者・専門家で構成する高森町カーボンニュートラル推進連絡協議会から、企業に向けた情報提供が重要との意見があり、企画したものです。
始めに、信州大学人文学部准教授の茅野恒秀さんから、「気候変動時代における企業経営」と題して、企業を取り巻く地球温暖化の状況について講演がありました。地球温暖化への取り組みは環境負荷を軽減する側面だけではなく、企業活動の中で原材料の調達から生産、流通までの流れの中で取り組みが求められてきていること、企業価値の向上や選ばれる企業になるために必要な要素になってきているとの話を聞きました。

(茅野准教授の講演会)
続いて、実際にゼロカーボンの取り組みをしている、株式会社イイダアックスと旭松食品株式会社の取り組みを発表しました。
株式会社イイダアックスは、社員が働く環境を整備することを目的として、照明のLED化、工場内へのエアコンの整備を実施。エアコンの電気代を削減するために、太陽光発電設備の導入を進めました。

(株式会社イイダアックスの事例発表)
旭松食品株式会社は中長期的な計画を策定して、機器の更新や効率的な運用を目指しています。工場の屋根に大規模な太陽光発電設備を導入することで電気を自家消費する他、蓄電池を用いることで、夜間にも活用しています。

(旭松食品株式会社の事例発表)
最後に町から、来年度に予定している、企業に向けたゼロカーボンの補助制度について、説明しました。
参加者からは、ゼロカーボンは身近だと思っていなかったが、企業に取り組みが求められていて、企業価値の向上に繋がることが分かった。町内の企業が前向きに取り組みしていて、コスト面でのメリットがあることは参考になったとの声が聞かれました。
