熱中症とは、暑い環境で体温の調整ができなくなった状態で、めまいや吐き気、頭痛、失神等様々な症状をきたし、最悪の場合は死に至る病気(病態)です。
国における熱中症による救急搬送人員は毎年数万人を超え、死亡者数は1,000人を超える高い水準で推移しています。
誰でもなる可能性があり、屋外で運動中だけでなく、室内で安静にしている時でも起こります。(熱中症で救急搬送された方の4割は屋内で発症しています。)
その一方で、情報を集めて対策することで防ぐことが可能な病気(病態)です。
熱中症に関する情報は、ニュースや天気予報、環境省及び気象庁のサイトなどで確認し、適切な熱中症予防行動をとりましょう。
<熱中症予防のポイント>
- 暑さを避けましょう
風通しの良い、涼しい服装を心がけましょう。
- こまめに水分補給をしましょう
大量に汗をかいた後は塩分もわすれずに
高齢者はのどが渇く前に水分補給を心がけてください
- 暑さに備えた体づくりと健康管理
朝食はしっかり食べましょう。
ウォーキングなどで汗をかく習慣をつけましょう。
睡眠不足、二日酔いなどの時は無理をせず休養し体調を整えましょう
<熱中症警戒アラートが発表されたら>
熱中症警戒アラートは特に暑くなると予測された日の当日や前日に、環境省と気象庁が注意を呼びかける情報です。
(1)外出や屋外での長時間の運や作業をやめる
(2)こまめに水分・塩分の補給をする
(3)屋内でもエアコン等を使用し温度を調整する
(4)高齢者や子供など熱中症のリスクの人たちに声をかける
<熱中症の時の対処法>
熱中症が疑われる場合は、次のような応急処置を行いましょう。
(1)涼しい所へ移動する:風通しの良い日陰や、クーラーが効いている室内に移動します。
(2)衣服をゆるめ、体温を冷やす:衣類を脱がせて、体内の熱を外に出します。さらに、露出させた皮膚に水をかけ、うちわや扇風機などで仰いだり、氷嚢で首やわきの下、太ももの付け根を冷やし、体温を下げます。
(3)水分等の補給:冷たい水、特に塩分も同時に補える経口補水液やスポーツ飲料などを飲ませます。
<こんな時は救急車を呼んでください>
呼びかけても応答がない、立っていられない、水分が飲めない時は救急車を要請しましょう。
今年も猛暑が予想されています。各自、暑さに備えて夏を乗切りましょう。
https://www.wbgt.env.go.jp/ 環境省 熱中症予防情報サイト
https://www.netsuzero.jp/ 日本気象協会 熱中症ゼロへ