6月14日に「人生会議」を行いました
高森町では「年を重ねても自分らしく暮らせるまち」を目指して、「最期の瞬間も自分らしく過ごせる」ように、継続的に「人生会議」を開催していきます。
「人生会議」とは人生の最期の時を心豊かに迎えるため、もしも自分に何かあったときに自分が望む医療やケアについて前もって考え、自分の意向を家族など大切な人と繰り返し話し合い、共有する取り組みです。
今年度は、6月14日に公民館の大会議室にて、上市田の後藤医院 後藤暁先生に講師としてお越しいただき、「あなたの想いを、大切な人へ 人生会議」と題して開催しました。
今年は会場に60名ほどの方にご参加いただきました。HEALTHPROJECTのメンバーからもご参加いただき、幅広い年齢層の方にご参加いただくことができました。
自らが判断能力を失った際、どんな医療を受けたいのかを前もって意思表示するための文書「事前指示書」について説明があり、後藤先生からは「事前指示書」を書いておくことも大切だが、それを大切な家族等と共有しておくことも大切だということをお話しされました。
講演の後、”自分の余命がわずかだったら”という想定で、自らの価値観を考えるもしバナゲームというカードゲームを行いました。このゲームは「大事なこと」として人生の最期に良く思い浮かべる言葉が記してある30枚のカードの中から、最期のときに自分が何を大事にしたいかを考えるゲームです。「痛みがない」、「いい人生だったと思える」、「お金の問題を整理しておく」、「大切な人とお別れをする」、「家族の負担にならない」等次々と読み上げられるカードの中から、自分が特に大事にしたい3枚を選びました。皆さんとても真剣な表情で取り組んでおられました。普段なかなか考えることのない自分の価値観について触れるとてもよい機会となりました。
参加者からは、「人生の終局を考える機会がなかった為、改めて自分の価値観と向き合えるとても良い機会になった。」、「『死』について考えると涙が出るが、具体的に考え、家族に伝えることはしてこなかった。何かあった時のために子どもとも対処の仕方を話しておこうと思った。これを機会に自分の価値観も家族と話し合ってみたいと思った。」、「死ぬ時の事を考える事は、これからの生き方を考える事だと思いました。これからの人生を家族と話し合い、いい人生を過ごしていきたい。」等、たくさんの感想をお寄せいただきました。