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【防災士会レポート】巨大地震を想定し指定避難所に1泊してみた!

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町内の防災士で組織する「高森町防災士会」では、2023年10月に実施した町内の「指定避難所巡り」での経験を踏まえ、メンバーからの「実際の指定避難所に1泊してみたい」との発案を元に、有志12名による「避難所宿泊体験会」を開催しました。以下、その模様をご紹介します。

1)目的

  1. 「防災士」として、大規模地震発生時に自主防災組織の役員等と共に率先して先頭に立ち、避難所の開設や運営に携わるための力を身に着ける
  2. 実際の指定避難所で避難所開設や避難生活を疑似体験する“実践”を通じ、そこで得られた発見や課題を南海トラフ巨大地震等の地震災害への備えに生かす

2)体験会の概要

  1. 日時 2024年2月10日(土曜日) 午前9時~翌日午前8時30分
  2. 会場 牛牧伝統芸能伝承館
  3. 想定
    ・南海トラフ巨大地震が発生し震度6弱の揺れを観測。
    ・電気、水道等が使えなくなった想定で、体験中はライフラインを使用制限。
    ・揺れが収まったタイミングで非常用持ち出し袋を持って着の身着のまま指定避難所まで避難してきた。

3)活動報告

9:00 集合

9:30~12:00 避難所開設

まずは、全員で施設内の間取りを把握。
その後、地震災害が発生した際の避難所開設のマニュアルに沿って建物の外周や建物内の安全確認を実施。屋根瓦が落ちていないか、壁に亀裂が入っていないか、ガラスが飛散していないか等、チェックポイントをメンバーで確認しながら行いました。
マニュアル通りだと、次は“受付の設置”になるのですが、メンバーで相談し「まずは寒い中で避難者を待たせないよう、受付は後回しにしてまずは中に入れよう。」と決定し、避難者を建物内の滞留スペースに案内。
初動の受付については、運営側も人手が限られるため、貼り出した大判紙(ポスター等の裏紙)に「氏名・常会」をマジックで自署してもらうスタイルとしました。受付作業が落ち着いたところで、この大判紙を建物入口に掲載することで、安否情報の掲示も兼ねることとしました。これで後から避難してきた人が家族等の安否を確認できます。

その後、町から借りた室内用の簡易テントや簡易ベッドを組み立てる体験等も行いました。

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12:00~13:30 非常食の試食

お湯や水で作るアルファ化米やお粥、味付けだけで食べられるスナックタイプの物や、温めずに食べられるカレー、甘味品等、様々な種類や味付けの非常食をバイキング形式で自由に選んで食べました。
味付けの好みや飽きがこないか、食感、作りやすさ等を5段階評価した結果を町に提供し、非常食の選定に役立ててもらいます。

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14:00~16:00 避難所運営シミュレーション

「避難している子どもが発熱」「避難者がペットを連れてきた」「車いすの90代男性が避難してきた」等、避難所で想定される様々な状況を付与し、実際の避難所を舞台に部屋割り(ゾーニング)や具体的な対応策を検討。
また、国が示している3m×3mの区画割りをテープを使って再現し、その中で何人くらいの人が生活できるのか確認。「単身や2人家族なら一律に3mも必要なさそう」等、限られたスペースを有効活用するアイデアも出されていました。

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16:00~17:30 非常用持ち出し袋の中身を公開

各メンバーが実際に日頃から自宅に置いてある非常用持ち出し袋の中身を互いに披露し合い、「なぜこの中身(備え)にしてるのか」といった理由や解説を聞きました。
「へー、こんなグッズがあるんだ」「なるほど!そういう備え方もあるのか」「自分も真似しよう」等の声があがり、たくさんの新たな発見や気づきがありました。

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17:30~22:00 夕食(親睦会)

23:00 就寝

フローリングに寝袋を敷いて寝たり、畳に座布団を敷いて毛布で暖をとったり、室内用簡易テント内に設置された簡易ベッドを使ったり、車中泊をする等、思い思いの場所や方法で就寝しました。
「暖房は使わない」という統一ルールを設けたのですが、氷点下の寒さや他人の気配や物音等、慣れない過酷な環境にメンバー全員がまともに眠ることができませんでした
感想として「翌日には帰れることが前提だから乗り切れたが、先の見えない避難生活を送っている被災者の方々の気持ちを考えると想像を絶する。」等の声が聞かれ、先の震災の被災者に想いを寄せていました。

翌朝7:00 起床~振り返り・意見交換会

参加したメンバー全員が「何事も実際に体験してみることが大事」と口を揃えて感想を述べていました。
そのうえで、「一般の町民向けに防災士会で各避難所を会場として体験会を開催してみたらどうか」「この経験を実災害への備えに活かせるよう各自主防災組織への働きかけが必要」等、防災士会の今後の活動に繋がる展望等も多数出されました。

 

4)「高森町防災士会」とは

2023年6月に発足。現在は32名の防災士が所属し、メンバー自身がやりたいことを出し合って主体的に活動しています!
組織でまとまって活動するので一人ひとりの負担も少なく、楽しみながら実践を通じて防災を学ぶことを目指しています!

組織の性格(特徴)

  • 防災に関して「やってみたい」「面白そう」と思ったことを実践する人達の集まりです。
  • 会長等の役職を設けず、行政や自治会にも属さないフラットな組織です。

主な活動

【学 ぶ】楽しみながら防災への理解や学びを深める
【動 く】まずは日常生活にカジュアルに防災を取り入れる(普段の生活に“防災をプラス1”等)
【広がる】活動の様子を見た周囲の人達が「楽しそう」「入りたい」と防災に興味を持ってくれて仲間が増える

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