定住自立圏構想とは?
政府(総務省)は昨年、新たな地方制度・地域振興策として「定住自立圏構想」を打ち出しました。これは、一定要件を満たした「中心市」と周辺市町村が連携して役割を分担し、同じ圏域内の住民皆が定住可能な生活機能(医療や交通網など)を確保しようとするための仕組みです。
定住自立圏構想の概要を総務省の資料(添付ファイル)からご覧下さい。
この構想に早くから着目し、全国で24の先行実施団体に名乗りを上げた飯田市は、この三月末に「中心市宣言」を発表。ここ飯田下伊那の圏域が、文字通り定住自立圏となることを目指し、当町をはじめ周辺町村に対して、積極的な呼びかけ・提案をしています。飯田市に隣接する当町として、前向き且つ慎重に検討していきたいと考えます。
飯田市の中心市宣言の内容をこちらの添付ファイルでご覧下さい。
定住自立圏は、既にある広域連合等とは異なり、中心市と周辺町村が一対一の対等な「協定」を締結。この協定を積み重ねる結果として形成されます。市と町及び村が、協定で定めた分野・事業等に共同して取組むこと等により、相互のメリットを創出していきます。この際の費用負担に対し、国からの補助・支援が受けられることもメリットの一つです。
中心市と周辺町村が、このような協定によって互いに連携・協力を図っていくことは新しい地域経営の形です。一町村だけでは解決できない課題のうち、スケールメリットを生かした広域連合では拾いきれない特定の地域課題解決の手段として期待されます。
今後の進み方
1.飯田市の提案や、当町だけでは解決できないような政策課題の掘り起こしをもとに、具体的な協定の内容について、飯田市との協議を進めます。
2.協定の締結には両市町の議会の議決が必要です。平成21年の6月開催の議会では、飯伊全域でほぼ共通の基本的な取組事項を主とする協定案が、殆どの市町村から上程される見込みです。その後も議会のたび何時でも協定の議決を求めることができます。
高森町と飯田市との間における協定内容(案)は、下記の添付ファイルをご覧下さい。
3.協定が議決されると、協定に基づき実施計画(共生ビジョン)を策定して、具体的な取組みを進めていきます。
4.いったん締結された協定であっても、その後、両市町の議会の議決を経て、協定を中止したり、内容の一部を削除・追加することも可能です。
5.当然ながら、めまぐるしい状況変化の中で、新たな課題が現れたり、他の解決手段が見つかることも考えられるので、弾力的に対応していきます。