高齢者の肺炎球菌予防接種について
平成26年10月1日から、高齢者用肺炎球菌ワクチンが予防接種法に基づく定期接種に加わりました。
高森町では、下記の条件に当てはまる方を対象として、接種を希望される方に予防接種費用の一部を助成します。接種を希望される対象者の方は、ワクチンの効果や副反応について十分に理解したうえで接種をお受けください。なお、この予防接種は、個人の疾病予防のために行うもので、強制ではありません。
肺炎球菌とワクチンについて
肺炎球菌は、肺炎の原因菌としてもっとも一般的な細菌のひとつであり、成人の肺炎の約25~40%を占めています。特に高齢者では、肺炎球菌による肺炎が重症化しやすく、命に関わることもあります。
肺炎球菌は、肺炎だけでなく、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎などの呼吸器感染症の原因にもなります。また、小児や成人を問わず、髄膜炎や敗血症といった侵襲性肺炎球菌感染症を引き起こすことがあります。
特に、脾臓を摘出した方(脾摘患者)や、先天的に脾臓の機能がない方(無脾症)、さらにリンパ腫などの基礎疾患をお持ちの方では、肺炎球菌感染症が重篤化するリスクが高いことが知られています。
これらのリスクを軽減するために、高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されています。定期接種の対象となる年齢の方は、ぜひ早めの接種をご検討ください。
対象者
接種日に高森町に住民登録があり、過去に高齢者肺炎球菌ワクチンを接種したことがない方(任意接種を含みます)のうち、
次のいずれかに該当する方。
(1)65歳の方
(2)60歳から64歳の方で心臓、腎臓、呼吸器の機能に障害があり身の回りの生活を極度に制限される方、 ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害があり日常生活がほとんど不可能な方
定期接種及び自費で接種したことを町で確認できている方へは、対象の生年月日に該当していてもお知らせを行っておりませんのご了承ください。
接種期限
(1)対象者(1)に該当する方・・・66歳の誕生日の前日まで
(2)対象者(2)に該当する方・・・65歳の誕生日の前日まで
予診票の取得方法・接種の受け方
対象者の生年月日及び過去の接種履歴の確認をさせていただき、対象年齢となった翌月に予診票を郵送にて発行しています。
飯田下伊那地区または長野県内の医療機関へ必ず予約をして受けてください。
転入された方で、対象となる方は担当までご連絡お願いします。
接種費用(自己負担額)
本人負担額 : 4,000円
町からの助成金額を差し引いた額です。医療機関の窓口でお支払いください。
※生活保護を受給している方は全額公費(無料)です。
持ち物
予診票、本人負担額4,000円、保険証