高森町の3校が「ウェルビーイング実践校 TOCO-TON(トコトン)」に指定されました!
長野県が進める教育改革「個別最適な学びへの転換プロジェクト」の柱として、新たにスタートした「ウェルビーイング実践校 TOCO-TON(トコトン)」──
このたび、高森町の 高森北小学校・高森南小学校・高森中学校 の3校が、この実践校に選ばれました!
TOCO-TON(トコトン)って何?
TOCO-TON(トコトン)は、長野県の総合5か年計画「しあわせ信州創造プラン3.0」から生まれた、新しい時代の学びのかたち。
「一人ひとりに合った学び」をとことん追求し、子どもたちが自分らしく学び、自分のペースで「トコトコ」と進んでいけるよう支える学校づくりを目指しています。
先生たちは、子どもたちが「楽しい!」「わかった!」「できた!」と心が「トン」と弾む瞬間をたくさん感じられるよう、日々工夫と挑戦を重ねています。
さらにこの取り組みでは、学校を子ども・保護者・地域と共につくりあげる「共創の姿勢」も大切にしています。
高森町の挑戦:自然と地域をつなぐ学びの連携
高森町では、今回の指定を機に、次のような取り組みに力を入れていきます。
(1)保育園・小学校・中学校の連携を強化
町内の園児・児童・生徒が一貫して学び、つながっていけるよう、「やまほいく(信州型自然保育)」の認定を契機に、保・小・中の協働体制を築いていきます。
(2)小中連携による地域体験活動の系統化
町の豊かな自然や文化、地域資源を活かしながら、子どもたちが“地域の中で生きる力”を育めるよう、体験活動を段階的・計画的に実施していきます。
長野県の自然と地域を教育に取り入れる「信州らしい学び」。その先進的な実践に、高森町が全力で取り組みます!
下記資料も、あわせてご覧下さい。
TOCO-TON(トコトン)は、子どもたちの未来を豊かにする挑戦です。
でも、それは学校だけで成り立つものではありません。保護者の皆さん、地域の皆さんとともに歩んでこそ、本当の学びの場になります。
これからも高森町教育委員会は、子どもたちの“しあわせな学び”を支えるため、全力で取り組んでまいります。
TOCO-TONの活動について、配信します!
TOCO-TONを担当する指導主事から、日々の活動についてお知らせします。
高森中学校 清掃ピカピカ隊
7月3日(木)、高森中学校で第2回清掃ピカピカ隊の活動が行われました。この活動は、「普段の清掃だけでは不十分、もっと学校をきれいにしたい。」という生徒の声を受け、生徒会の清掃委員会が全校に呼びかけ有志を募って行われた活動です。
学校をもっときれいにしたいという同じ願いを持って参加した生徒たち、取り組みは皆真剣で床を磨く手にも力が入ります。
生徒たちからは、「清掃委員会の呼びかけに賛同して参加したが、思った以上に床が汚れていておどろいた。」「3年なので、お世話になった校舎に感謝の気持ちを込めて参加した。きれいになって嬉しい。」「今年は生徒会でいろいろな企画があって楽しい。」などの声が聞かれました。また、ある先生は、「今年度は職員の中にも、生徒の声を大事にしよう、生徒がやりたいということをできるだけやらせてあげようという気運がある。」と話してくれました。今年度、高森中学校では生徒会活動を中心に特活の時間を使い、自ら考え、自ら動く生徒を目指しています。
高森北小学校 山吹保育園 けん玉交流
7月3日(木)、高森北小学校の3年生と山吹保育園年長クラスの交流がありました。今回の交流は、総合的な学習の時間に昔の遊びについて勉強している3年生が、腕を磨いたけん玉の技を園児たちに披露したり、けん玉のやり方を園児たちに教えてあげたりすることを目的にした交流でした。3年生は園児たちの前で、得意の「もしかめ」を披露。園児たちの歌に合わせて、少しでも続けようと頑張りました。終わったあと園児たちから大きな拍手をしてもらい、どの子も嬉しそうでした。技の披露の後は、3年生の児童たちが、園児たちにけん玉の持ち方や玉の乗せ方を教えてあげました。園児になんとか伝えようと、口で説明したり、手を添えたり、一生懸命教えようとする3年生かっこよかったです。
6月26日 子どもの自主性や子どもの考えを尊重する学校を目指しています
中学3年生のあるクラスでは、毎月1回帰りの時間をつかってその月に誕生日を迎えた仲間を祝う会(誕生日会)を行っています。誕生日会の実行委員は手挙げ式、内容も自分たちで話し合って決めます。今月の内容は警泥(おにごっこ)。中学3年の生徒たちが、男子も女子も一緒にまるで小学生のように楽しみます。そんな生徒たちの様子からも、この誕生日会を行う意味が伝わってきます。高森中では、どのクラスでも安心できる居場所づくり、良好な人間関係づくりのために、このような取り組みが行われています。派手な活動ではありませんが、自分たちで企画して自分たちで居心地のよい空間をつくる取り組みが大切です。その他にも、生徒会企画の「のど自慢大会」が行われたり、体育館横の廊下に、生徒が自主的に書いた各部活への応援メッセージが張られたりしています。
6月25日 小学校の中庭で児童と園児が一緒に遊ぶ姿が当たり前になるかもしれません
小学校の中庭で児童と園児が一緒に遊ぶ姿が当たり前になるかもしれません。 今年度、下市田保育園の年長クラスの園児たちが、高森南小学校の中庭を借りてサツマイモを育てています。毎日水やりができない園児に代わり、小学生が自主的に水やりをしたり、成長の様子を手紙に書いて校長室前のポストに入れたりしてくれています。この日、久しぶりにサツマイモの様子を見に来た園児たち、元気なサツマイモを見て安心すると共に、ポストの中の手紙を見て嬉しそうにしていました。保育園からのお願いに応えて、サツマイモのお世話や、成長の様子を手紙に書いてポストに入れてくれている南小の児童たち、まさに高森町が目指す子どもの姿です。休み時間になると、今回も大勢の児童が中庭に出てきて、園児に「おにごっこする?」「何したい?」と声をかけていました。来年入学する園児にとって、小学校が少しずつ安心で優しい場所になってきています。そして児童たちも、年下の園児から「ありがとう」「ばいばい」とたくさん言ってもらい、気持ちのいい時間になりました。
6月5日 下市田保育園年長と高森南小学校の交流
6月5(木)、高森南小学校にて下市田保育園児によるサツマイモの苗植えが行われました。南小の中庭を借りて保育園でさつまいもを育てたいという保育園側からの願いから始まった活動です。サツマイモを植える場所が保育園の近くにないという事情もありましたが、保育園と小学校の垣根をなくし、小学校の中で園児が自然に活動するという状態を作りたいという願いもありました。休み時間に保育園側から集まった大勢の児童たちに「なかなか畑に来られない園児の代わりに水やりをしてほしい」「ポストを用意するので水やりの様子や苗の成長を教えてほしい」というお願いがありましたが、集まった児童たちは頷きながらその話を聞いていました。その後、短い時間でしたが、園児と児童が一緒に遊ぶ姿が見られました。今回の交流は、特にペアの学級や交流する学級が決まっている訳ではありませんが、このような自然な交流もどんどん進めていきたいと思います。
6月2日 TOCO-TON推進会議
6月2日(月)に高森町TOCO-TON事業の推進母体となる第1回TOCO-TON推進会議が行われました。TOCO-TON推進会議は、町内3校と4保育園から選ばれたTOCO-TON推進委員から構成されており、「授業づくり委員会」「学級づくり委員会」「12年の学び委員会」の3委員会に分かれて、町がめざす「自分らしい学び」、そしてTOCO-TON校がめざす、子どもが「好き」や「楽しい」、「なぜ」を追求するために、子ども自らが選択、自己表現できる学校改革を進めていきます。
6月5日の「南信州新聞」に記事が掲載されました(新聞社に許諾を受けアップしています)
5月28日 高森北小学校の「夢を語ろう会」
5月28日(水)に高森北小学校で「高森北小の夢を語ろう会」が開催されました。総合的な学習の時間にどんな取り組みや活動を行ったら子どもたちがやる気になるか?保育園や小学校、さらに中学校とこれまでにない交流活動はできないか?低学年・高学年の2グループに分かれて、みんなでアイディアを出し合いました。このようにみんなで考える時間は、ありそうでいて実際にはなかなかとれないので、当日はとても活発な意見交換ができました。感想では、「子どもたちがやりたいと言ってきたことを、大人の事情でできませんではなく、まずそれに乗ってみる、そんな教師になりたいです。」と語った先生がいました。子どものやる気を引き出すには、まず教師やまわりの大人が、そんな風に思うことがスタートラインだと思います。子どもの願いや思いに寄り添う学校づくりのエネルギーを感じる時間となりました。
5月15日 山吹保育園年長さんと高森北小1年生の交流
高森北小学校の1年生が山吹保育園の年長時代に植えたイチゴがたくさんの実をつけました。山吹保育園の園児さんはみんなでこのイチゴをいただいたそうです。「1年生にも食べてもらいたい」との思いから、山吹保育園の年長さんが、高森北小の1年生にイチゴを食べに来てくださいとお手紙を書いて招待しました。当日は、年長さんと一緒にイチゴ畑に行き1人ひとつずつイチゴを摘んだ1年生。早速、口に入れおいしいイチゴを味わっていました。イチゴを食べた後1年生から、自然に「ありがとう」の声があふれました。
高森町では、まず、こんな小さな交流が日常的に行われる保育園と小学校になることを願い、TOCO-TON事業を進めていきます。
5月13日 町内4園年長交流
高森町民体育館で町内4園の年長交流がありました。来春、高森北小学校、高森南小学校に入学し、同級生となる子どもたちが対象です。高森町では今から少しずつ年長さん同士の交流や年長さんと小学校との交流を行い、年長さんがスムーズに小学校に入学できるように準備を進めていきます。当日の子どもたちの様子は、普段とは異なる環境や初めて顔を合わせるお友だちとの交流でしたが、落ち着いて先生の話を聞き、すぐに仲良くなって話をしている姿が印象的でした。
また、高森町は「TOCO-TON事業」の柱の一つとして、保小中の接続をうたっております。これまで以上に保育園と小学校の交流に力を入れ、安心して小学校に入学できる環境づくりを進めていきます。
4月18日 町内3校職員研修会
去る4月18日、高森町内の小中学校職員が一堂に会しての研修会がありました。研修会では、保育園から育つ非認知能力を小中学校につないでいくことを大切にするという高森町の小中学校と教育委員会の方向性についての共有と、福岡女学院大学の斎藤富由起先生によるSEL(ソーシャル・エモーション・ラーニング)についての講演と演習がありました。保小中の接続をTOCO-TONの一つの柱としている高森町なので、学校間の垣根をなくしたこのような研修は貴重な機会です。今回は小中学校の職員が対象でしたが、今年度は保小中の職員が共に学ぶ研修の機会を計画しています。