爛漫の花に逢う、華に酔う
幾星霜を生き続けた古木は、語り部のようにそこにたたずんでいます。
こころ澄ませば、樹々のささやきが聞こえてきそうです。
瑠璃寺の枝垂桜
源頼朝公寄進の言い伝えを持つヒガンザクラの古木です。
見事な樹相に繊細な花が流れ落ちるように咲きます。
鐘楼脇の地主桜、参道の桜並木も古刹を彩ります。
新田原の桜
別名御帳桜とも言い、山吹公園北側のはたきの一隅にあるエドヒガンザクラです。
樹齢は150~200年ながら、一本桜として見応えがあります。
高森南小学校の桜
校庭を取り囲むように植えられたソメイヨシノは植樹から80余年、この品種としてはかなりの古木です。
ていねいな養生が施され、一斉に咲く姿は壮観です。
松源寺の桜
樹齢約200年のエドヒガンザクラです。
たっぷりと広げた枝振りが見事で、松源寺門前桜として風格をたたえています。
くだものの花
「柿の里」高森町は「くだものの里」でもあります。
桃、梨、りんご…くだものの花は実りへのプロローグ。
懐かしくもやさしい心安まる風景が広がります。
桃の花(4月中旬)
梨の花(4月上旬~下旬)
りんごの花(5月上旬~中旬)
自然と戯れる、こころ解き放つ
雄大な南アルプスを望む高森町での遊び方は自由自在です。
大自然の清気が体中に沁み込んで、明日への活力が生まれてきます。
不動滝
結氷した不動滝(1~2月頃)
高さ50mから流れ下る滝の姿は壮観そのもの。
春の若葉、夏の涼、秋の紅葉、冬の結氷と、四季折々訪れる人を楽しませてくれます。
長野県の自然百選のひとつで、年間通じて多くの観光客が訪れる人気スポットです。
月夜平展望台
月夜平から眺める朝霧
南アルプスが美しく見える高森町にあって髄一のビュースポットです。
早朝には天竜川周辺一帯を覆う朝霧を、日中は綺麗な南アルプスと町の全景を、夜には綺麗な星に照らされる高森町の様子を眺めることができます。
また、そこに至るハーモニックロードは、山々や田園風景を楽しめる絶好のドライブコースです。
市田灯籠流し・大煙火大会
伊那谷の夏の風物詩
新盆を迎えた家々の灯籠が天竜川に流される、厳かで美しい伝統行事です。
同時に打ち上げられる花火は夏の夜空をにぎやかに彩ります。
日時
毎年8月18日 午後6時から
場所
高森町下市田出砂原明神橋付近
アクセス
- 中央道松川I.C.より車で約20分(午後6時より出砂原地区への車両乗り入れはできません)
- JR飯田線市田駅より徒歩約5分(当日はJR伊那大島・飯田駅より臨時列車が運行します)
いにしえを識る、時を越える
富本銭でも知られるように、高森町周辺は古代より拓けていました。
それぞれの時代の先人の美意識と知恵に驚かされます。
山の寺(普門山 隣政寺)
天正元年(1573)に日得上人によって開山されました。
寺の名称は隣政寺ですが、「山の寺」の名で地元の人々に親しまれています。
堂前の竜の彫刻は下諏訪の立川和四郎の弟子・音四郎種清の作で、立川流の秀作の一つに挙げられています。
所在地
高森町山吹2357
アクセス
中央道松川I.C.より約10分
哲学の路
苔むした石仏の点在する石畳の道で、山の寺への延長約900mの参道です。
両脇の山桜、山あじさい他、様々な山野草が折々に訪れる人を静かに迎えてくれます。
本学神社
日本で初めて、国学の四大人(荷田春満・賀茂真淵・本居宣長・平田篤胤)を祀った珍しい神社です。
受験シーズンには合格祈願に多くの人が訪れます。
松源寺・松岡城跡
平安時代末から戦国時代まで当地を治めた松岡氏により築かれました。
段丘地形を巧みに利用した県内有数の中世の城跡です。
先端部の本丸の眺望は優れています。
2017年NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」ゆかりの地として、多くの観光客が訪れています。
主人公・井伊直虎の許嫁・亀之丞が高森町で9歳から20歳までの約10年間を高森町で過ごしました。
満開の桜と松源寺
松岡城址からの雄大な眺め
瑠璃寺・瑠璃の里
瑠璃寺の獅子舞
天永3年(1112)比叡山竹林院観誉僧都創建の古刹です。
多くの寺宝が残っており、本尊の薬師瑠璃光如来と脇侍の日光・月光菩薩は国指定重要文化財、県宝の聖観世音菩薩像などもあります。
瑠璃の里会館では、いつでも写経ができ、こころ澄むひと時が過ごせます。
新着の薬師猫神様も話題で、館内には予約制食事処も併設されています。
1998年に開催された長野冬季オリンピックの開会式では瑠璃寺の獅子舞が全世界に放映されました。