7/28・29 時の駅 夏休み親子体験教室を行いました
時の駅を会場にして、4つの講座を行いました。
1、体験教室について
夏休み親子体験教室は、毎年小学校の夏休み期間中に、高森町歴史民俗資料館 時の駅が実施しています。
(体験しながら楽しく学べます)
高森町の昔(文化財)を楽しく学びながら体験することによって、「たかもり」のことをもっと好きになり、心豊かな子どもたちに育つことを目指しています。
親子参加のため、親子で一緒に学びながら作業をすることから、家族の距離が近づきます。
2、富本銭のレプリカづくり
7月28日(土曜日)の午前中は、下市田5区の武陵地1号古墳(秋葉塔の塚)から出土した、富本銭のレプリカ作りを行いました。
富本銭は日本最古の貨幣で、長野県宝に指定されています。
高森町から富本銭が発見されたことで、今から1,300年くらい前の奈良時代に、高森町と奈良の都とのつながりがあったことを知りました。
(原料を溶かしているところ)
原料の金属を溶かしてから、富本銭の金型に流し込みます。冷やしてから金型を開けると、木の枝の先に実るように富本銭ができあがっていました。
富本銭を目にした参加者からは、歓声が上がりました。
3、飾りひもづくり
7月28日(土曜日)の午後は、飾りひもづくりを行いました。
蚕(かいこ)は、生糸のもとになる繭(まゆ:蚕のさなぎ)を作ることから、お蚕様と呼ばれていました。生糸生産が高森町の重要な産業であったことを学びました。
(下の容器にある繭から糸を集めます)
繭をゆで、糸を取り出して糸車に付けます。ハンドルを回すと糸が車に集まっていきます。1つのまゆから1kmくらいの糸が取れるため、参加者は交代しながら体験をしました。集めた糸を使ってひもを編んでいきます。きれいな飾りひもが完成しました。
(糸を編んでアクセサリーにします)
4、まが玉づくり
7月29日(日曜日)の午前中は、まが玉づくりを行いました。定員がいっぱいになった人気企画です。
まが玉は、縄文時代から奈良時代頃の人たちが身に着けていた、飾りであることを学びました。
(のこぎりで大まかな形に切ります)
(紙やすりで形を整えます)
実際のまが玉を見て、触りました。子どもたちは、機械が無かった時代に、精工に美しく作られたことに驚いていました。
(きれいなまが玉ができてきました)
子どもたちは、好きな形の玉を作っていきます。のこぎりで大まかな形にした後、やすりを使って形を整えていきます。玉を磨いて、蛍光ペンで色を付けると、まるで宝石のようでした。
(のこぎりで切った破片もアクセサリーにしました)
5、土器づくり
7月29日(日曜日)の午後は、土器づくりを行いました。
土器は縄文時代から弥生時代に使われた、生活の道具であることを学びました。時の駅に保管されている、発掘調査から発見された土器(壷)を実際に手に持って、重さや感触を確かめました。
(縄文土器って重い!)
土器を作るには、底の上に紐状にした粘土を重ねていき、継ぎ目を指で消していきます。子どもたちは粘土の塊を叩いたり体重を乗せたりして、紐の形を整えていきました。
(粘土を紐の形にするのに力がいります)
(親子の距離が近づきます)
紐の段が重なるにつれて、子どもたちが考える土器の形がはっきりしてきます。縄や木等を使って模様を付けました。取っ手や魚の形も付けて、可愛らしい土器ができました。乾かした後、10月末に焼いて完成になります。
(もう少しで完成だ)
(好きな模様を付けていきます)
ブンカザイルキッズの第4回目の活動である「夏休み親子体験教室」を行います。
1、期日:平成30年7月28日(土曜日)、29日(日曜日) 9:00~15:30
2、場所:高森町歴史民俗資料館 時の駅
3、内容:体験教室(希望する講座に参加できます)
4、参加対象:高森町内の親子
5、参加費:講座により金額が異なります。各講座の説明をご覧ください。
6、申し込み:時の駅にお申し込みください。各講座とも親子先着20組です。
7、申込期限:平成30年7月18日(水曜日)
平成29年度のようすはこちら
↓
(まが玉づくり)
■7月28日(土曜日)
第1講座 富本銭のレプリカづくり
高森町下市田にある、高森町史跡「武陵地1号古墳」から出土した、日本最古の貨幣が「富本銭(長野県宝)」です。金属を溶かして鋳型に入れて作ります。実物の富本銭と大きさが同じです。
1、時間:9:00~11:30
2、参加費:1人200円(材料費)
3、持ち物:筆記用具、軍手、飲み物
第2講座 まゆから糸をとり、飾りひもをつくる
高森町で昔、盛んだった養蚕は行われなくなりましたが、資料館では今年もお蚕様を飼育しています。まゆができたら糸をとります。糸を染めて飾りひもを作りましょう。シルクの飾りひもはきれいですよ!
1、時間:13:00~15:30
2、参加費:1人200円(材料費)
3、持ち物:筆記用具、蛍光ペン、飲み物
■7月29日(日曜日)
第3講座 勾玉(まがたま)づくり
古代人は玉類をとても大切にしていました。高森町の古墳からも、たくさんの玉類が出土しています。そのうちの一つ、まが玉を作ります。自分の好きな形のまがたまを作ることもできます!
1、時間:9:00~11:30
2、参加費:1人250円(材料費)
3、持ち物:筆記用具、蛍光ペン、飲み物
第4講座 縄文土器・弥生土器を作って焼く
高森町の遺跡からは、たくさんの土器が発見されています。普段は入れない、土器が収納されている地下倉庫を探検して土器の学習をした後、土器を作ります。しっかり乾かしてから、10月頃に焼きます。
1、時間:13:00~15:30
2、参加費:1人400円(材料費)
3、持ち物:筆記用具、汚れてもよい服装、粘土をくるむ布、飲み物
申し込み先
電話・ファックス:0265-35-7083
詳しくは、チラシをご覧ください。
地図情報
- この記事に関するお問い合わせ先
-
教育委員会 文化財保護係
電話:0265-35-9416 / ファックス:0265-35-2973
更新日:2018年09月08日