「子どもたちが戦ってわかった松岡城の守りの強さを知る会」を行いました
2、松岡城を知る会を行いました
平成30年5月12日(土曜日)の午前10時から行いました。会場は松源寺と松岡城跡です。40名の参加者の中には、小学生もいました。
1)講演会
はじめに松源寺の本堂で、長野県埋蔵文化財センターの河西克造さんの講演を聞きました。演題は「中世の城と松岡城跡」です。
全国にある城跡の約9割は土を盛ったり削ったりしてできた土の城であること、天守や大きな石垣がある城は新しくて、1割くらいだそうです。
(本堂がいっぱいになる程の参加がありました)
戦いが繰り広げられた戦国時代に敵から城を守るため、堀を切り土塁を盛る等の仕組みをつくりました。また、敵の兵士がまっすぐに入れないようにして守りやすくするために、通路を曲げる等の工夫が進んでいきました。
松岡城は開発されずに、こうした仕組みがたくさん残っていることが魅力とのことです。
(河西さんの説明を熱心に聞く参加者の皆さん)
2)城跡巡り
講演会の後で、城跡を巡りました。曲がり通路や人工的に崖を作ったところ等、松岡城の特徴的な仕組みを、河西さんの説明を聞きながら見学しました。
(本曲輪(本丸)の下。人工的に造った崖を見ているところ。)
堀(穴)を掘った際に出た土を土塁として盛ったことで、人の力でも作りやすくしながら、守りも強くしていることがわかりました。
仕組みを作ったねらいや工夫を講演会で聞いていたので、参加者からは理解しやすかったとの感想がありました。
(三の堀で説明を聞いているところ)
3)参加の工夫
これまでの一般的な文化財関係の行事を広報する方法は、町のお知らせ版やCATV等を使って、全町一斉に行っていました。この方法だと、文化財に興味がある方の参加に偏ってしまう傾向がありました。
教育委員会事務局では、地域の歴史や文化が詰まった、地域の宝物である文化財を、地域の皆さんに広く知っていただきくことを目指して取り組んでいます。
今回の企画では、下市田区の協力で、地区内に行事のことを知らせていただきました。また、一般的なお知らせの他に、下市田地区の世帯にはチラシを全戸配布しました。
(何組もの親子が参加してくれました)
結果、初めて文化財の行事に参加していただける方がたくさんいました。また、今後の活動の際には連絡を希望する方が何人もいました。
これからも、身近な文化財を通じて、地域に関心と愛着を持っていただくための取り組みをすすめていきます。
4)今後の予定
今後も松岡城跡を知る取り組みをすすめていきます。「松岡城のことが簡単にわかる見どころマップ」を製作します。
1、松岡城を知る会を行います
1)松岡城を知る会について
高森町下市田地区にある松岡城跡は、織田信長や武田信玄が活躍した、戦国時代にあった城です。敵から城を守るための工夫がたくさん残っています。
昨年、子どもたちが城での戦いを体験して、守りの強さが良くわかりました。城にどんな工夫があるのか、なぜ強いのか、説明を聞いた後、城跡を歩きます。
説明は、専門的ではなく、一般の方が聞いて楽しめる内容になっています。
(子どもたちの戦い体験。堀があると攻めにくい?)
2)内容
1、日時 5月12日(土曜日) 午前10時から12時
2、場所 松源寺集合(雨天時は建物内での説明のみ行います)
3、内容 城の説明を聞いた後、城跡を歩きます
4、講師 長野県埋蔵文化財センター 河西 克造さん
5、持 ち 物 歩きやすい靴・服装、飲み物
6、参 加 費 無料
(子どもたちの戦い体験。堀を攻めてくる敵を弓矢で攻撃!)
更新日:2018年06月19日