地区の将来を考える「吉田南検討会」
1、吉田南検討検討会について
1)地区の現状
吉田南地区は、長野県高森町にある吉田区の内、天竜川の右岸にある地域です。昭和40年代に宅地分譲が行われ、子育て世帯を中心に転入が進み、大幅に人口が増加しました。
一方、同世代の転入者が多かったために、子どもが育ち地区を離れてからは、急速に少子高齢化が進みました。近年では、高齢化により、自治組織からの脱退もみられるようになっています。
・吉田南地区の現状
戸数286戸、高齢化率46.03%、自治組織加入率74.27%(平成30年3月31日現在)
※加入率の対象からは、民間アパート・福祉施設を除く。
2)吉田南検討会
急速に進む少子高齢化により、地域の将来に不安を感じる人が多くなってきていました。吉田南地区の皆さんから、地区の将来を考えたいとの提案があり、検討会の開催につながりました。
平成30年4月に、プロジェクトメンバーを募集したところ、11名の応募がありました。自治組織とは独立した組織として、5月に第1回目の検討会を開催しました。地域力創造アドバイザーの高橋寛治さんに、アドバイザーとして関わっていただいています。
検討会は毎月1回、役員会を1回開いています。会場は吉田南地区館です。
「平成30年4月から令和元年9月までの検討状況」
準備中
3)検討会の目的
吉田南地区の将来がどのようにあるべきか、地区に住む人たちが考えて行動することです。目指す方向性を含めて、検討会のメンバーが話し合っていきます。
2、蕎麦を味わう会
令和元年10月5日(土曜日)に、吉田南地区館にて、第1回目の「蕎麦を味わう会」が行われました。
今回のイベントは、「地域を元気にするために、地域の方々が集まる場所や機会を作りたい」との想いから、まずは何かを始めてみようと企画しました。
当日は7歳から93歳まで、幅広い年齢層の方々にご参加いただきました。経験者に指導を受けながら、そばを打ちました。
「麺が太くなってきしめんになっても、うどんになっても美味しかった!」「楽しかったけど難しかった。」「またやりたい!」「なかなかこうした体験ができないなか、いろんな人と楽しめました。」と、嬉しい感想をいただきました。
メンバーは、「参加者に楽しんでもらえた。」「地域内の人と交流ができた」等の手応えを感じました。新蕎麦を使って第2回目の「蕎麦を味わう会」を開催したいとの希望がありました。
3、第17回検討会
令和元年10月10日(木曜日)に、第17回目の検討会を行いました。
(持ってきた食べ物の話に花が咲きます)
今回の検討会は、10月5日(土曜日)に実施した、「蕎麦を味わう会」の反省会です。準備の負担がないように、参加者が自分の食べるものを持ち寄りました。
ポテトサラダやお好み焼き等、差し入れがあって、会場には笑顔があふれます。
(手作りの里芋とお好み焼き)
「蕎麦を味わう会の反省」
・子どもたちが、講師をしたメンバーを「師匠」と呼んで、親しみを感じていた。
・蕎麦打ちが得意なメンバーがいて驚いた。地区内にはいろいろな特技を持った人がいると思う。その人たちが講師になって講座をしたらよいのではないか。
・そば打ちはとても盛り上がった。
・参加する人がもう少し多いとうれしい。
→蕎麦を味わう会のことを新聞にして地区の人に知らせたら、興味をもってくれるのではないか。
・もう1度やりたい。
地区内の人たちに、「蕎麦を味わう会」を実施したことを知らせるため、10月21日に新聞づくりをすることになりました。
4、新聞づくり
令和元年10月21日(月曜日)に、「蕎麦を味わう会」を実施したことを地区内に報告するための、新聞づくりをしました。
新聞のタイトルは、地名である「吉田河原」と「かわら版」をかけて、「吉田河原版」に決定!
参加した子どもたちの感想を載せて、親しみを持ってもらえるようにします。吉田南検討会の紹介を入れることで、活動を知らせるようにしました。
(子どもたちの笑顔が地域の人に届くといいな)
臨時の検討会を開き、新聞の内容を確認します。
「できあがった新聞」
5、新聞の確認
令和元年11月1日(金曜日)に、新聞の確認を行いました。
新聞づくりは、「蕎麦を味わう会」の反省会で盛り上がり、出席者の有志で作ったものです。検討会のメンバーで内容を確認するために、臨時の会を開催しました。
(コーヒーの差し入れで、会議の雰囲気が和らぎます)
子どもを中心に参加者の感想を載せたので、当日の楽しそうな雰囲気が伝わってくるとの声がありました。新聞を配って活動を見てもらうだけではなく、次回の「蕎麦を味わう会」の案内を入れることで、多くの人に参加してもらいたいとの意見がありました。
次回の検討会では、「蕎麦を味わう会」の日程や内容を検討します。
6、第18回検討会
令和元年11月14日(木曜日)に、第18回の検討会を行いました。
はじめに、2回目の「蕎麦を味わう会」の開催日や内容を決め、新聞の最終確認をしました。
続いて、検討会で今後話し合う内容を検討しました。
吉田南地区は主に昭和40年代に宅地分譲された後、子育て世帯が転入してきました。子どもたちの多くが学校を卒業した後、地域内に戻ってこないことが課題になっています。
どうすれば転入者が増えるのか、子どもたちに住んでもらえるのか話し合いました。
高齢化が進んでいることから、今後の生活が不安との声も多く聞かれました。
次回以降、高齢者が安心して暮らせるにはどうしたら良いのか、第1期(2年間)のまとめ等を話し合うことになりました。
7、第2回蕎麦を味わう会の準備 NEW
令和元年12月8日(日曜日)に開催する「第2回蕎麦を味わう会」に向けて、12月7日(土曜日)に準備をしました。
(実際に蕎麦を打って流れを確認します)
それぞれのメンバーが事前にそば粉を買ったり、蕎麦を打つための板や鉢を借りたりして、会場である吉田南地区館に集まりました。
つゆは2種類作りました。かつお節からダシを取ったものと、トマトからダシを取ったものです。煮込んでいると、甘い香りがしてきます。
(トマトの香りがして、深みが増したつゆ)
今回は新蕎麦(そば粉)を使ったので、事前に試し打ちをして試食しました。前回よりも香りが良く、細かい粉でした。打ちやすくて、参加者が楽しんで体験できそうだとの期待の声が聞かれました。
(試食。明日は参加者に楽しんでもらえそう。)
準備は整いました。翌日の本番が楽しみです。
8、第2回蕎麦を味わう会当日 NEW
12月8日(日曜日)は、第2回蕎麦を味わう会の当日です。快晴で気持ちが良い日になりました。メンバーは手分けをして道具の準備をします。2回目ということもあり、てきぱきと進めていきます。
(準備完了)
前回参加していただいた地区の方々だけではなく、地区内に回覧したチラシを見て、今回初めて参加された方もいました。
子どもたちの参加もたくさんありました。慣れない手つきで粉を混ぜたり、練ったりしていきます。途中でうまくいかないこともありましたが、メンバーに教えてもらいながら修正していきます。蕎麦打ちが楽しくなり、2度、3度と打つ子どももいました。
(メンバーが丁寧に教えます)
(熱心に打つ子どもたち)
麺の太さは、細いものもあれば、うどんのような太いものも。手作りならではの温かみを感じます。作業をする台の周りには、笑い声が広がっていました。
(みんなの気持ちがこもった蕎麦)
麺を茹でて、みんなでおいしくいただきます。
腰があり香りが豊かで、何よりも自分たちで打った蕎麦は、とってもおいしい!!
(おかわりをする参加者も多く射ました)
参加者からは、「何度蕎麦を打っても楽しい」、「メンバーから丁寧に教えてもらって上手にできた」等の声がありました。
メンバーからは、「新しい参加者が来てくれてうれしかった」、「参加者が交流しながら楽しんでくれてうれしかった」との感想がありました。
9、第19回検討会 NEW
令和2年12月12日(木曜日)に、第19回の検討会を行いました。
今回は12月8日(日曜日)に実施した蕎麦を味わう会の反省会です。前回の反省会と同じように、メンバーが自分の食べ物・飲み物を持ち寄りました。
ところが、みんなに食べてもらおうと、料理や飲み物を持ってくるメンバーも。料理の話に花が咲きました。
(メンバーが持ち寄った料理)
「蕎麦を味わう会の反省(主なもの)」
・新蕎麦の粉だったので、香りがあっておいしかった。
・熱心に何度も蕎麦を打つ子どもがいて、楽しんでもらえた。
・自分で一通り蕎麦打ちを行えたのが良かった。
・もっと多くの人に来てほしい。
・1年くらい活動を続けていけば、参加者が増えるかもしれない。
・次回からは自分で打った蕎麦を食べられるとうれしい。
→次回からそのようにする。
楽しかった蕎麦の会のように、反省会も盛り上がりました。
10、第20回検討会 NEW
令和2年1月23日(木曜日)に、第20回の検討会を行いました。
今回は、第1期(2年間)の取り組みのまとめに向けて、地区についてメンバーが思っていることを話し合いました。
「防災・地区のこと」
・昭和36年に大きな水害があった。吉田南地区は天竜川のすぐ隣なので心配。
・吉田南地区館は災害時の避難所になっているが、耐震性はどうなのか。
・地区内にある保育園が無くなることもあり、人が出ていかないか心配。
・1月27日から公共交通が吉田南地区を通ってバス停ができる。
「老後について」
・元気なうちは家にいて、ピンピンコロリになりたい。意識がなくなったら家族に任せる。
・子どもは都市部にいて、仕事が定年になるまで帰ってこない。
・女性は共通の話題があるが、男はなくて家に引きこもっている。認知症になりやすいのではないか。
・歳を取ったら施設に行けばよいというが、面白くない。家に帰りたくなる。
・吉田南地区は平らで広く、歩きやすいところ。
・吉田南検討会があるから、地区に活気が出そう。
「人の集まり」
・蕎麦を味わう会はもっと人が来ると思った。食べるだけでよければ来たかもしれない。
・介護関係で働いている人が地区内にいる。空き家を使ったら働いてもらえるのではないか。
・まずは会所を使って、NPOをつくってみたらどうか。
・カフェは面白い。人が集まるところがいい。
・運営のあり方を考えないと難しい。誰がやるのか。
・人がいないと管理ができない。材料費が必要。
・人と人が集まって話をすることが大事。来るのは高齢の女性か。
・昔は近所の人が集まって茶を飲んでいた。こういう状態を目指したい。
・家から出て話をすることがいい。
・時間は2時間から半日くらいか。
・飲み物は準備して、食べ物は持ってきてはどうか。
・会費を集める。
・目的は地区の皆さんに集まってもらって話をすること。
(地図を見ながらの話し合い)
話し合いの中から、3月にカフェをして、4月に花見をすることになりました。
平成30年度から実施してきた吉田南検討会ですが、令和2年3月をもって、第1期が終了します。第2期(令和2年度・3年度)に向けて、現メンバーの意向を確認する用紙を配布しました。2月の検討会に持参します。
次回は、今回の会議のまとめと、カフェの実施に向けて話をします。
11、第21回検討会 NEW
令和2年2月20日(木曜日)に、第21回の検討会を行いました。
はじめに、前回の会議をまとめた資料を見て、内容を確認しました。
続いて、1月検討会の際に意見が出たカフェについて話し合いました。
「まとまったこと」
・カフェは3月26日(木曜日)10:00から実施。
・平日の昼間なので、高齢女性をターゲット。初回は吉田南地区館を使う。
・吉田南地区の全住民を対象とする(組合の加入未加入は問わない)。
・会費300円。
・スタッフはメンバーの内、参加できる3人。
・チラシは組合回覧する。組合に入っていない家は郵便受けに入れる。
・目的は、日頃みんなが思っていることを話し合う。みんなでわいわい話ながらひと時を過ごす。
・カフェ実施の打合せを3月2日(月曜日)19:00から行う。
現メンバーの意向確認をしたところ、10名中5名が第2期の活動を希望しました。新メンバーの募集を、組合回覧のチラシを入れて行います。
12、その後の状況 NEW
新型コロナウイルスの影響が大きくなってきたため、検討会やカフェは、当面休止することになりました。
開催できる状況になりましたら、検討会を再開いたします。
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更新日:2020年05月08日