更新日:2021年11月04日

第28回 戦没者追悼・平和祈念式典 式辞

多くの尊い犠牲を重ねた末に迎えた終戦から76年の歳月が経過しました。

今年もこのふるさと高森町では、山々の木々が色づき、天竜川から上る朝霧に包まれた市田柿の収穫が最盛期を迎え、平和のありがたさを物語っています。

 

本日ここに、戦没者のご遺族の皆さまならびにご来賓の方々をお迎えし、第28回高森町戦没者追悼・平和祈念式典を挙行するにあたり、改めて、日本の平和と繁栄のための礎となられました全ての戦没者ならびに犠牲者の御霊位に対し、謹んで哀悼の誠を捧げますとともに、郷土発展のために尽くされた先人の皆さまのご努力の上に、この平和が享受されていますことに感謝申し上げます。

 

本式典は、終戦の日8月15日に開催を予定していましたが、8月14日にはこの地域を大雨が襲い、ここ福祉センターを避難所として開設、その後も新型コロナウイルス感染症第5波の影響が続き、本日まで延期することとなってしまいました。

 

2年近くにわたって続いている新型コロナウイルス感染症は、これまで当たり前に行ってきた日常を大きく変化させました。当町の平和事業にも影響を与え、昨年に続き、「平和のかけはし使節団」の派遣を中止せざるを得ませんでした。

それでも、平和への想いがつながるようにと、7月3日には「平和講演会」を開催。満蒙開拓平和祈念館の寺沢秀文館長から、「戦争の犠牲となったこどもたち~明日の平和を考える~」をテーマに、満蒙開拓の歴史を知り、その事実を知った者が次の人に伝える責任と、命の尊さや平和の大切さについてお話しいただきました。

南北小学校では6年生一人ひとりの平和への願いのメッセージを七色の虹にちりばめた1枚の作品を仕上げ、8月6日の広島市平和祈念式典にあわせて広島市に送りました。また、多くの町民の皆さまのご協力により現在6万羽折り鶴が寄せられており、新型コロナウイルス感染症が落着いていることもあり、今月16日に平和への祈りと共に私が直接広島へ届け、平和記念公園へ奉納させていただきます。

 

今年の広島市平和記念式典で、松井市長は「核兵器廃絶とその先にある世界恒久平和の実現に向け、広島や長崎の被爆地、そして思いを同じくする世界の人々と手を取り合い、共に力を尽くす」と宣言されていますが、高森町も思いを同じくする一員として、町民一人ひとりが平和について関心を持ち、過去の実相を学びながら命の尊さを知り、お互いを尊重し合う事、また、新型コロナウイルス感染症が蔓延している今こそ、お互いを思いやる事を、家庭で、学校で、職場で、そして地域で実践していただくようお願いいたします。

 

今後も核兵器のない平和な世界の実現のために、地道ではあっても一歩ずつ努力を続けるとともに、高森町の豊かな可能性を切り拓き、町民の皆さまが安心して暮らせるまちづくりの実現に向け、全力を尽くしていくことをお誓い申し上げます。

 

終わりに、本日の式典にあたり、戦争の犠牲となられた御霊位に対し、謹んでご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族をはじめご参列の皆さまのご健勝とご多幸を心からご祈念申し上げ、式辞といたします。

 

   令和3年11月3日  高森町長 壬生 照玄

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